株式会社DIVERS

薬価改定とは?私たちの医療費への影響と賢く薬を選ぶための3つのポイント

お問い合わせ 求人情報

薬価改定とは?私たちの医療費への影響と賢く薬を選ぶための3つのポイント

薬価改定とは?私たちの医療費への影響と賢く薬を選ぶための3つのポイント

2025/01/25

薬価改定とは?私たちの医療費への影響と賢く薬を選ぶための3つのポイント

 

「薬価改定」という言葉を耳にしたことはありますか?

多くの方にとって、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。

でも、実はこの薬価改定、私たちの医療費に大きく関わっている、とても身近な出来事なんです。

この記事では、薬価改定とは何か、それが私たちの医療費にどう影響するのか、そして、賢く薬を選ぶための3つのポイントを、薬剤師の視点から分かりやすく解説します。

 

薬価改定って、そもそも何?

薬価改定とは、簡単に言うと「薬の値段を調整すること」です。

病院や薬局で処方される薬には、それぞれ国が定めた「薬価」という値段がついています。

この薬価は、現在、1年に1度見直され、必要に応じて調整されています。

 

なぜ、薬の値段を調整する必要があるのでしょうか?

それは、医療費の無駄をなくし、誰もが安心して医療を受けられるようにするためです。

 

薬の値段は、薬を開発した製薬会社が、研究開発費や製造コストなどを考慮して申請します。

国は、その薬の有効性や安全性、類似薬との比較などを検討し、薬価を決定します。

しかし、時間が経つにつれて、薬の製造コストが下がったり、市場に類似薬が増えたりすることがあります。

そのため、定期的に薬価を見直し、適正な価格に調整する必要があるのです。

 

薬価改定で私たちの医療費はどう変わる?

では、薬価改定は私たちの医療費に、具体的にどう影響するのでしょうか?

 

<薬の値段が「上がる場合」>

薬価改定によって、一部の薬の値段が上がることもあります。

これは、主に、以下のようなケースで起こります。

  • 新薬の登場: 画期的な新薬が登場した場合、その開発費用や効果を考慮して、薬価が高めに設定されることがあります。これは、必ずしも薬価改定のタイミングで起こるとは限りませんが、新薬の薬価設定が、その後の改定に影響を与えることがあります。
  • 市場での価格乖離: 市場価格と薬価に大きなずれがある場合、その差を埋めるために薬価が調整されることがあります。これは、市場で価格が高騰している薬に対して、薬価を引き上げることで、適正な価格を維持しようとする場合などです。
  • 基礎的医薬品への加算: 長く医療に使われ続けているものの、製造コストが高く、安定供給が難しい基礎的医薬品に対して、安定供給を促すために、薬価が引き上げられる場合があります。
  •  

このような場合、薬局で支払う薬代が、以前よりも少し高くなることがあります。

 

<薬の値段が「下がる場合」>

薬価改定によって、多くの薬の値段が下がることもあります。

これは、主に、以下のようなケースで起こります。

  • ジェネリック医薬品の登場: 新薬(先発医薬品)の特許が切れると、同じ有効成分で作られたジェネリック医薬品が発売されます。ジェネリック医薬品は、開発コストが抑えられるため、薬価が大幅に安く設定されます。薬価改定では、このようなジェネリック医薬品の登場に伴い、先発医薬品や、すでに発売されている他のジェネリック医薬品の薬価が引き下げられることがあります。
  • 市場での価格乖離: 市場価格と薬価に大きなずれがある場合、その差を埋めるために薬価が調整されることがあります。特に、市場価格が薬価よりも低い場合には、薬価が引き下げられます。
  • 長期収載品: 長く医療に使われている薬で、市場での競争が少ない薬は、薬価が引き下げられることがあります。これは、医療費の抑制を目的としています。
  • 類似薬の登場: 同じような効果を持つ薬が複数登場した場合、競争原理によって薬価が引き下げられることがあります。
  •  

このような場合、薬局で支払う薬代が、以前よりも安くなることがあります。

 

医療費全体への影響

薬価改定は、個々の薬の値段だけでなく、医療費全体にも影響を与えます。

薬価が下がることで、国の医療費を抑えることができます。

これは、私たちが納める税金や、健康保険料にも間接的に影響します。

薬価改定は、医療費を抑えるための、国の重要な取り組みの一つです。

 

薬価改定で薬の品質は変わるの?

「薬価が下がると、薬の品質も悪くなるのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。

しかし、薬価改定によって、薬の品質が変わることはありません。

国は、薬価を決定する際に、薬の有効性や安全性を厳しく審査しています。

薬価が下がったとしても、薬の品質が損なわれることはありませんので、ご安心ください。

 

賢く薬を選ぶための3つのポイント

薬価改定を理解した上で、さらに賢く薬を選ぶための3つのポイントをご紹介します。

 

ポイント1:ジェネリック医薬品を活用しよう

ジェネリック医薬品とは、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に、同じ成分で作られた薬のことです。新薬と同じ有効成分、同じ効果があるにも関わらず、開発費用を抑えられるため、価格が安く設定されています。

 

ジェネリック医薬品を選ぶメリットは、なんといっても「薬代を節約できる」ことです。

長期的に薬を服用する必要がある方は、ジェネリック医薬品に切り替えることで、医療費の負担を大幅に減らすことができます。

一方で、ジェネリック医薬品には、見た目や味が、先発薬と異なる場合があるというデメリットもあります。

また、製薬会社によって、添加剤が異なる場合もあります。

ジェネリック医薬品への切り替えを検討する際には、必ず医師や薬剤師に相談し、自分の体質や病状に合った薬を選ぶようにしましょう。

 

ポイント2:お薬手帳をしっかり活用しよう

お薬手帳は、自分が飲んでいる薬の名前や量、服用方法などを記録しておくための手帳です。

お薬手帳は、薬の重複投与や飲み合わせによる副作用を防ぐ上で、とても重要な役割を果たします。

医師や薬剤師は、お薬手帳を確認することで、患者さんがどんな薬を飲んでいるのかを正確に把握することができます。

 

お薬手帳を活用することで、医療費を節約できる場合もあります。

例えば、薬の重複投与を防ぐことができれば、無駄な薬代を払わずに済むからです。

お薬手帳をいつも持ち歩き、診察や薬局で必ず提示するようにしましょう。

 

ポイント3:困ったときは、薬剤師に相談しよう

薬剤師は、薬の専門家です。薬に関する疑問や不安があれば、いつでも気軽に相談してください。

 

例えば、以下のような場合に、薬剤師はあなたのお役に立てます。

  • ジェネリック医薬品について知りたい
  • 薬の飲み合わせが心配
  • 薬を飲み忘れた時はどうすればいい?
  • 薬の副作用について知りたい
  •  

薬剤師は、患者さんの状況に合わせて、適切なアドバイスをします。

薬局は、薬を受け取るだけでなく、薬剤師に相談することで、より安心して薬を利用するための場所でもあります。

 

まとめ:薬価改定を理解して、賢く医療を受けよう

薬価改定は、私たちの医療費に影響する、とても身近な問題です。

この記事で紹介した3つのポイントを実践することで、医療費を抑えながら、より良い医療を受けられるようになります。

薬剤師は、いつでも皆さんの健康をサポートします。薬に関する疑問や不安があれば、いつでも気軽に相談してください。

まずは、お薬手帳を確認してみましょう!

そして、薬について疑問があれば、迷わず薬剤師に相談してください。

----------------------------------------------------------------------
株式会社DIVERS
〒824-0038
福岡県行橋市西泉5丁目10-31
電話番号 : 0930-55-0562


正しい調剤で行橋の皆様を支援

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。